【よみもの】砥部焼って?

こんばんは。砥部焼オンライン陶器市事務局です。
砥部焼オンライン陶器市のサイトをご覧いただきありがとうございます。
当サイトでは、砥部焼にまつわるお話も少しずつアップできたらと思いますので、お時間のある時にでものぞいてみてください。

今日は砥部焼についてお話しします。

■砥部焼とは

砥部焼(観光協会提供)

TOPページにも記載していますが、ぽってりした白磁に、「呉須」と呼ばれる藍色の絵付けが特徴です。ろくろから絵付けまで、ひとつひとつ手作業でつくられています。手仕事なので、色の出方、模様、器の大きさに微妙に差が出てきますが、それが個性であり、よさでもあります。

主流の文様は自然をモチーフにした「唐草文(写真一番上)」、「太陽文」、「なずな文(写真上から2番目左側)」、「十草文」など、シンプルで食卓にすっとなじむところが魅力です。地元でもうどん屋さんでよく見かけますし、砥部焼のイベントでも県外の方が手に取って帰られることが多い、砥部焼を象徴する絵柄です。

丈夫さも売りの一つ。何しろ喧嘩をして砥部焼を投げつけても割れない(!)という逸話から「喧嘩茶碗」とも言われています。「砥部焼はなかなか割れないからずっと使える」というお声もよく聞きます。大切に使っていただけたらずっと食器棚の一員に加えていただける代物です。

 

■砥部焼の原料

砥部焼の原料は、砥部町で採掘される良質な「陶石」で、厳密にいえば「磁器」に分類されます。ちなみに原料が陶土のものが「陶器」です。
今回は「磁器市」よりも「陶器市」の方が皆様にわかりやすく伝わりやすいと考え「陶器市」と名付けています。

 

■砥部焼のはじまり

「砥部」の地名の由来は、砥部町外山にある砥石山が起こりとなっているそうです。この砥石山では古くから良質な砥石が採掘されていました。現在の砥部焼は、大洲藩領だった1775年、当時の藩主・加藤泰候が藩の財政を立て直すため磁器創業を命じ、2年後の1777年に杉野丈助が初めて磁器焼成に成功したことに始まります。砥部焼が歩んできた道はまた別のよみものでお話ししますね。

 

■改めて砥部焼って?

砥部焼の特徴やはじまりをここまで簡単にお話ししてきましたが、「砥部焼はこうあるべき」という厳密な規定は特にないそう。
最近はいい意味で「これが砥部焼?」と言われるようなデザインも増えてきており、バラエティ豊かな品揃えです。今回のオンライン陶器市でもそういった砥部焼のおおらかさが皆様に伝わればいいなと思っています。
ここまで読んでいただきありがとうございました。

砥部焼オンライン陶器市 事務局